出張整体院 快誠 の日記
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血が海のように集まるところ
2015.09.01
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今日はツボの話です。
「血海(ケッカイ)」と呼ばれるツボについてです。
「血海」は脾経に属し、消化器に関わります。
ツボは日本では漢字で表記されますが、多くはその漢字の意味からそれに関わることなども考えられます。
そこで、この「血海」ですが「血」と「海」に分解できます。
東洋医学では「血」を「けつ」と呼び、身体に栄養を与えるものと考えられています。
ただこの「血(けつ)」は単独で身体を巡るわけではなく、気(き)の流れで循環するとされています。
ですので、この気と血が一体となって動くとされているのです。
また海は水が集まるところですから、そこからこのツボは血が海のように集まるところという意味になります。
血の集まりが滞りの原因になり体調が狂うようであればここを調整することで好転します。
血に関わるものとして婦人病がありますが、昔は「血の道症(ちのみちしょう)」と呼んでいました。
これは女性の生理に関係して起こる病態を総合していったもので男性と女性は臓器の関係で血液の流れに違いがあり、そこからめまいやのぼせ、肩こりや頭痛、疲労感などもでてきやすくなります。
まさにそういったケースにはよく使われていたツボの一つになります。
セルフで調整する場合は親指をツボに当て、呼吸にあわせて息を吐くときに押圧します。
場所は膝のお皿の上方内側の少し盛り上がったところになります。
最初触れたときより柔らかくなったのを感じたらやめ時となります。