出張整体院 快誠 の日記
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膝のケガ及び不具合が腰にも影響する
2015.09.02
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膝の部分は身体を支える下半身の部分では非常に重要なところです。
そこを痛めたり、不具合がある状態だと腰にも不調がくるのがわかります。
稽古をしているなかで膝を負傷をした場合でも、腰にも不調がくる場合があり、それを強く実感します。
また、その反対の負傷した膝を好転させるための施術を受けた際にもそこがつながっているのがわかります。
それは解剖学的な神経のつながりからもいえますが、東洋医学の経絡学的にもまた別の視点として捉えることができます。
足には膝を通り体幹部につながる経絡が6本流れています。
その6本は膀胱経、腎経、胃経、脾経、胆経、肝経です。
イメージとして経絡人形の写真をのせておきますが、脚の前側、後ろ側、両側面通っており、それが体幹部の腹側、背中側、両脇腹につながるわけです。
腰も後ろの背中側だけで支えているわけではなく、前面の腹、両脇でも支えています。
私の場合、膝の「血海(けっかい)」という膝の前面にある経穴の部分を負傷して腰にも不具合がきました。
「血海(けっかい)」は脾経で体幹部では腹部を通っています。
それで、腰にも不調がくることを体感することで腰は腹側でも支えてくれていることが実感できます。
クライアントさんの中ではその逆で腰を痛めて膝に不調がきている方もいらっしゃいますが、そういったつながりを意識して施術を行うことで好転がはかられてるケースもあります。
自分も不調があることでそのクライアントさんの身になって考えることができます。もちろん痛みの感じ方は人それぞれでありますし、必ずしもケガをしなければならないと言っているわけではありません。私の場合は武道の稽古を通して、そういった痛みの部分も日頃感じることで、施術の中に活用できるわけです。
また、快整体術では見える身体(解剖学)と見えない身体(東洋医学)の両方の見方を通して施術が行われます。
どちらも重要であり、一方で好転できなかったものが、もう一方を意識することで好転できる可能性があるのです。