出張整体院 快誠 の日記
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大腿部裏側の不具合から
2015.08.02
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先日、施術させていただいた整体のクライアントさんの話です。
この方の主訴は2ヶ月ほど前に大腿部裏側を肉離れを起こして、回復はしてきたがどうしても伸びが悪いのか動きも制限があるということでした。
普段からマラソンやフットサルをやっており、身体を使うことを行なっている人です。
肉離れはほぼ回復しており、すでに走ることも再開しているそうです。
ただその大腿部の部分が気になるということでしたので、そちらに関わるところを中心に行いました。
快整体術の場合、患部に関わる遠いところから施術を行われます。
その人が示した不調の部分は大腿部裏側真ん中辺りです。
その場合、関係する経絡は膀胱経になります。
経穴でいえば「殷門(いんもん)」のツボ辺りです。
ただ上記の通り、いきなり「殷門」のツボを押すようなことはしません。
受ける側にしてみれば、早く患部に触ってほしいという方もいますが、関係する遠いところからの調整になりますので、この場合は足首付近から行いました。
このときよく反応されていたのが「京骨(けいこつ)」と呼ばれるツボです。
押している際は左右差がはっきりとあり、やはり痛めていた左側が反応されていました。
ここで、気をつけなければいけないのが痛めている左側しかやらないわけではなく、反対の右側も調整をしっかり行なうということです。
実際、片側の足を痛めていれば、反対側の足でかばうことになり、じつは反対の脚も相当負担がかかっているのです。
このクライアントさんの場合もそのような状態でした。
左右差をつけた調整になるわけですが、その「京骨」の押し方一つとってみても快整体術では調整法は変わってくるわけです。
この「京骨」のツボは前屈にも関係しており、以前中山先生がテレビに出演された際にもこのツボを使ってインリンさんの前屈の幅が大きく伸びました。その映像はユーチューブにもアップされています。
https://youtu.be/pGPoOk5RYPk
このように足首付近の調整から行いましたが、この場合は、腰椎、骨盤、股関節の調整もおこなわなければなりません。
大腿部は体幹部とつながっており、その体幹部を構成する腰椎、骨盤、股関節へのアプローチはかかすことができません。
こちらでは明確な骨格調整を行い、その人の歪みを調整するわけです。
ここでも肉離れとかばっていた反対側への負担のせいで、骨格にも歪みが見られました。
こういったケースの場合、骨格調整は非常に大切でストレッチだけでは改善することはできません。
こうしたアプローチのあと患部への施術となりましたが、施術後は非常に身体が軽くなったと喜んでいました。
この方の場合、その肉離れを起こした箇所が再度なってしまったり、ほかの部位に症状がでる(例えば腰痛・股関節痛などが起きてしまう)可能性もあります。
普段から柔軟性を高めることをやっていただくことと、定期的な施術を受けられることをアドバイスして終わりました。