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出張整体院 快誠 の日記

腹部にある「精力」に関わるツボ

2015.12.29

昨日は、この年末年始での負担をかけやすい消化器系に関わるツボの話をいたしました。

今日はその記事の一番最後でも書いた腹部調整の際に合わせてやっておきたいツボです。

腹部の昨日紹介した「天枢(てんすう)」の近くにあり、へそから親指0.5本分のところにあるツボです。

それが
「盲兪(こうゆ)」です。

下イラストは中山隆嗣先生著の「体のツボドリル」より

20151229_121045.jpg  
このツボは食欲不振や下痢にも使われるツボで、消化器系にも影響を与えます。

また、このツボが属するのが腎経(じんけい)でここは東洋医学では生命力に関係します。東洋医学で捉える「腎」は実在の腎臓と少し異なりもう少し広く臓器をとらえています。

よく「精つける」などという表現をされますが、東洋医学では「精」は生命力の根源を意味します。

「精」は「気」が昇華されたもので飲食物から得られ「腎」に貯えられます。必要に応じて「気」、「血」、「津液」などに変化し、生命活動が行われるます。

また、生殖用としての作用も担います。

ですので、の衰えはそのまま「生命力」の衰えにもなるのです。

そういったことから、「盲兪(こうゆ)」の刺激はそういった生命力への刺激にもなります。

話が空手の方にいきますがその生命力に関わる腎経全体への刺激千唐流空手では基本の立ち方から行われています。

    下イラストは千唐流空手の基本の立ち方である内八字立ちです。
この立ち方は正しく行えば腎経への刺激にもなっています。


  内八字立ちと腎経の意識の詳細は活殺自在DVDシリーズ第2巻「極意の立ち方」や中山隆嗣先生著「だから、空手は強い」のp28~p29にも書いてありますので興味ある方は参照ください。

「盲兪(こうゆ)」の調整のしかたは仰向けで膝を立てて、利き手の中指がツボにあたるように両手を重ねます。

呼吸に合わせて息を吐く際に押圧を行います。

圧加減としては痛気持ちいいくらいがちょうどよいです。

ぜひ試してみてください。



ちなみに腎経五行説の色では「黒」です。
東洋ではあらゆるものを5つの要素に分類し、その運行と変化によってこの世界の現象をとらえています。その要素が「木・火・土・金・水」ですが、それらに対応して五色に分けると「青・赤・黄・白・黒」となり、黒色に対応するのが腎になります。

その関係から黒い食べ物は腎の機能を高めてくれますが、これから正月に入りあたりおせちを食べる方も多いと思います。

 
そのおせちに入っている黒いものの代表が黒豆です。

豆は「まめ」に働けるようにという意味もありますが、黒豆の黒は五行説の五色の意味もあるのです。

また、ぬめりがあるもの腎の滋養となり、昆布巻もそのひとつです。

これらの食べ物は大切な時季に自然に取られるように昔から伝わってきたのがよくわかります。

おせちではしっかり食べたいですね。

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