出張整体院 快誠 の日記
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肩の痛みが肘に
2016.02.04
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先日、施術させていただいたクライアントさんの話です。
左肩の痛みが主訴でした。
問診、触診の後に施術に入りましたが、快整体術の施術の場合、いきなり主訴への患部に対して直接アプローチをすることはありません。
遠くのつながっているところからアプローチをしていきます。
理由はいくつかありますが、その一つが余計な緊張を招かないためです。施術される側としてはその部位をなんとかしてほしいと思い、そこをすぐに触って欲しいを思われる人が多いかもしませんが、その患部をいきなり触られれば、傷んでいるところですから緊張してしまいますし、ひどく痛がっていれば全くさわれないケースもあります。
快整体術の2大支柱になっているのが、経絡調整と骨格調整ですが、その二つを使い遠くから調整をしていくことでいきなり患部を攻めるよりも優しく、実は効果的に好転を図ることができます。
経絡調整で緩めた後に骨格調整に入りましたが、もともと背骨や肩関節にも狂いがありましたので、そちらの位置関係のズレも矯正いたしました。
そちらで、施術前よりも軽くなったと喜ばれていましたが、経絡調整の段階でかなり響かれていたのが、肘でした。
この人の場合、経絡でいうと大腸経のラインに問題がありそうでしたので、大腸経の調整を行なっていると、肘の経穴がかなり響くとのことでした。
問診の段階で肘のことはなにもおっしゃっていませんでしたし、本人的にも普段の動きで肘の不具合はあまり気づかれていないようでしたが、触れることでそこが反応することを実感したようです。
肩の調整をする前に肘の経穴の調整をしたわけですが、そこで確認をすると肩が軽くなったことにびっくりされていました。
勘違いされないで欲しいのですが、肩の痛みにすべて肘の経穴の調整が有効なわけではなく、このクライアントさんの今回の場合は当てはまったということです。肘はまだ肩に近いですが手付近で反応されるケースもあり、そちらの方が患部から離れている分、驚かれる度合いも違います。
その人の患部を痛めた経緯や普段の身体使いなどがも関係し、人の身体も日々変わっていきますので、反応点も施術時の身体の様子で変化するわけです。
だから経穴(ツボ)は魔法のボタンではなく、その人にぴたっと当てはまらなければきちんとした効果はありません。
また、ツボが当てはまっていたとしても押し方にもポイントがあり、ただ押せば効くものでもないのです。そういった押し方もそうですし、その人の身体を読みながら行うのがプロの施術なのです。
特に快整体術にはマニュアルはなく、その人に対してオーダーメイドの施術が特徴になります。
そういった施術が功を奏した施術となりました。