出張整体院 快誠 の日記
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『元気回復の腎経の調整技法も教授』
2017.11.03
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昨日は「快の整体術講座」がありました。 このクラスの現在は経絡別基本調整法実技を行っています。 昨日はその中で「腎経」の調整技法も行いました。
東洋医学的に考えられている「腎」は生命力に関係します。 東洋医学では実在の「腎臓」と異なりもう少し幅広く捉えていることを確認しました。 というのは「腎」は「精」を貯えるところであり、この「精」というのは生命力の根源になります。 こちらの調整をすることでその生命力に関わるところに働きかけることになりますので元気の回復にも用いられます。東洋医学ではこの「精」は生殖用にも用いられます。 この「精」に関係するところでは「腎臓」よりも性ホルモンなどを分泌する「副腎」の方が近いと考えられます。 ただ東洋医学では前述したように幅広く捉えますので「腎臓」も含まれます。 ちなみに実在の「腎臓」の話も少ししておきます。「腎臓」は泌尿器系に属し、泌尿器系を構成する器官は腎臓、尿管、膀胱、尿道などがあげられます。その中でも腎臓は泌尿器系の最主要器官と呼ばれています。 「腎臓」の働きはご存知の方も多いかと思いますが、体内の濾過器です。 「腎臓」で一日に濾過される量は延べ170リットルと呼ばれておりドラム缶一本分だと言われています。 その濾過されたものが全てが排泄されるわけではなく99%が再吸収され、尿として排泄されるのはその約1%で1~1.5リットルになります。 「腎臓」は背骨腰の上部(胸椎12番から腰椎1~3番)の両側にあり、その高さとしては腕を下ろした際の肘の高さのあたりにあります。「副腎」はその「腎臓」の上にあります。 さて、このような実在の「副腎」、「腎臓」に関わりもある「腎経」ですが有名なツボには「湧泉(ユウセン)」があります。 調整技法でもその調整もおこなったわけですが、各人の癖がありました。 足裏ですので比較的押しやすいということもありますが、押し方を間違えれば効果的なものも効果がでなくなります。ですのでただ押せばいいわけではないのです。 そういったところも授業では教えていくわけですが、基本的には親指での押圧をします。 ただ、その親指での押圧の際に身体が内に固まるような使い方をしている人がいました。それでは、相手に浸透させることはできません。具体的な状態はわかりづらくなり勘違いもおきまずのでそこまでは書きませんが、そこが改善するように快整体術での「同化の意識」と呼ばれるものが使いやすいようにその操作を補助しながら行いました。 その固まるような使い方と、浸透させる使い方を受け役の人に確認しながら行いましたが、前者よりも後者の方が明らかに中に入ってくるし気持ちがいいと感想をいっていました。 調整技法としてはこの腎経の足裏から上体までを行いました。 この日はこれとは別の経絡の調整も行いましたが、それに関してはまた別の機会に紹介できればと思います。