出張整体院 快誠 の日記
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胆経の調整を通して
2017.09.23
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一昨日は「快の整体術講座」の日でした。 この日は二つの経絡調整の実技を行いました。 その一つが「胆経」の調整です。 「胆経」は下イラストのようになります。 身体の側面を流れる経絡で快整体術では臨床上、股関節のトラブルの際は必ず意識する経絡になります。 それはこの経絡が股関節周りをまとっているからでもあります。 経絡の特徴としてはそれが流れている部分の不調を軽減するところがあり、その中のひとつとなります。 実技の指導をしている中で足首付近のこの経絡の調整をしているときに他の箇所と比較して強く響きを感じた人がいました。 聞いてみると股関節の外側に問題をもともと持っていたようです。 そこでその箇所を重点的に調整を行ってから確認していただくとやはりその前より股関節周りが軽くなったとのことでした。 股関節から離れた足首付近の調整で状態がよくなったことも驚かれていましたが、これは快整体術の原則にある患部から離れたところから調整するということにもつながります。 また、経絡の特徴と不調が一致したわけになりますが、こういったことを感じることができるのも経絡調整のよいところになります。 もうひとつこの胆経の話ですがイラストを見ていただいてわかるように頭から足先まで流れています。ですので、股関節だけでなく、いろんな全身症状にも関係する経絡でもあります。その中で、後頭骨の際には「風池(ふうち)」と呼ばれるツボがあります。 このツボは風邪にもかかわるツボで風邪を引く際に風の邪気が池のように溜まるところという意味から名付けられています。 場所としては正中線から指2本分横のところにあります。 授業を受けてくれている人でもこの季節の変わり目で体調を崩し気味で数日前に風邪をひいて、鼻の調子がいまひとつの人がいました。 その方は、この風池(ふうち)のツボをやってもらっているときに鼻が通るようになったとおっしゃっていました。 実際、このツボの特徴としては風邪や鼻詰まりもあり、そういったところにも合致したことになります。 また「胆経」の調整としては快整体術でいわれる作りと呼ばれる、独特のポーズを使用するところがあります。 こちらに関しては手を動かしながらでないと誤解を招くので文章では割愛させていただきますが、現場ではその作りのポイントや施術の際の意識も注意しつつ、「胆経」の特性をさらに踏み込んで説明しながら授業を進めていきました。 経絡調整の良さを感じていただくこともできた授業となりました。