出張整体院 快誠 の日記
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背中の痛みが実は〇〇が
2019.03.12
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今日は先日施術させていただいた整体のクライアントさんの話です。
この方は背中の痛みを主訴としてもっていました。
職業がら重いものを持ち上げることも多いようですが、普段あまりしない動きをした際に背中が痛くなったとのことでした。
通常の動きですと、ある程度の負荷がかかったとしても身体としても慣れがあるため、持ちこたえることが可能です。
それでもずっと同じ負荷をかけ続けてそれが過ぎて痛みがでるのもいろんなクライアントさんを通して感じているところです。
そういった継続して慣れている負荷がかかり過ぎて身体を痛めるケースもあれば、今回のように普段していない動きを行なうことで痛めるケースもあります。
この方の場合、重いものを持って移動させることを行うことは多いようですが、それが普段は自分の背の高さの以下の範囲でもち上げ移動するということは多いとのことです。
今回痛めた時はそれがいつもと違い、自分の背の高さ以上のところに重いものを持ち上げた際に背中が痛くなってしまったとのことでした。
そして、その痛めた際は呼吸もしづらくなって息ができなくなってしまったとのことです。
背中は肋骨がつながっており、肋骨には呼吸筋もついっており、呼吸をする際に動いていますので、痛めた際に肋骨にも悪影響を及ぼし、そのせいで息ができなくなったと考えられました。
よく話を聞くと昔、肋骨を折った経験があるということでした。
背中が痛くなったところもそこに近いところでしたので、そういったところも遠因としてあり、弱いところに普段はかからない以上の負荷がかかり痛めてしまったと考えられました。
触診を行なうとあきらかに背骨にズレがみられました。
整体術の考え方として身体の歪みがあることで、痛みや不調が起こると考えており、それを整えることで好転させることになります。
背骨のズレはあきらかに今回の主訴である背中の痛みの原因と考えられることです。
ただし、快整体術の考え方として、いきなり痛みがあるところにアプローチはせず、そちらに関係する遠いところから調整をはかっていきます。
その時に用いられるのが経絡調整です。
今回のクライアントさんの場合は、背骨のズレがありましたので、膀胱経ははずせません。
膀胱経はイラストにあるように背骨の際を走っているので、背骨の調整をする際にはとても重要なのです。
また、この方の場合は肋骨を折ったことがある経験を持ち合わせていましたので、もうひとつ重要な経絡が胆経でした。
肋骨を折ったところがちょうど側面の胆経上だったからでもありますが、そちらもきちんと調整をしました。
経絡調整でしっかり緩めたあとに背骨と肋骨の調整を施しましたが、そちらを行なうことで、背中の痛みもかなり取れたということでした。
特に肋骨の調整を行っているときは痛みを訴えていたところにけっこうな響きを感じとったようで、「昔痛めたところがそんなつながりがあるとは思わなかった」とおっしゃっていました。
今回のケースとしては重いものを動かす際に普段はあまりやらない動きで背中を痛めてしまったということでしたが、それを引っ張ったのが昔折った肋骨が関係していたということにもなります。
施術後、話をしていると背中の痛みはほとんど良くなったけど、昔痛めたところからこういったことが起こることがわかったからメンテナンスとしてしっかり今後も施術を受けていきたいということでした。