出張整体院 快誠 の日記
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心身不可分の東洋医学
2013.09.17
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病院にいくと、内臓などに特別の病変を見出せなかったり、ウィルスや細菌などが原因でない場合などに、ストレスのせいでしょう、と言われることがありますが、心と身体の関係を示す実例です。
東洋医学ではもともと心(こころ)と肉体の関係性について密接なつながりがあると考えており、その具体的な内容は五行説の中に配当されます。
詳しく話すとながくなりますので、ここでは少し述べると、五精として精神活動の所属、五志として感情の所属が記されています。
例えば、東洋医学でいう「心(しん)」には実在する心臓と同じような全身の血のながれを司る役割があるのと同時に
「心(しん)」には「神(しん)」が宿り、その「神」には「こころ」の活動をマネージメントする働きもあります。
これは、五精に属する働きですが、五志では「喜」が関係します。
感情として喜ぶことは一見、良いことのように思えますが、東洋医学はバランスを重視しますので、何事も過ぎれば毒になると考えます。
ですから、喜びすぎというのもまた病因になるのです。
これは、喜ぶという感情が過ぎることで神気を消耗させると考えるからであり、その結果、心身が不安になることがあるからです。
「こころ」の働きにもバランスを考慮することが大切なのです。