出張整体院 快誠 の日記
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ツボが漢字で表記されている意味を考える
2014.08.13
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アメブロでは多くのツボに関しての話を挙げさせていただいています。
この際の説明の時には漢字としてとらえ、その意味からの解説もしています。
これは漢字文化圏だからこそできることで、漢字の意味からもいろいろ考察することができます。
東洋医学は経験則に則って体系化されたものです。
このツボがなぜこんな症状に効くのかと考えるときに漢字がヒントをくれたりする場合もあります。
日本的にはツボは漢字表記されますが、国際表記では記号表記されます。
例えば、肩コリ緩和の名穴の一つに「肩井(けんせい)」というツボがあります。
このツボ国際表記では「GB21」と標記されます。
「GB」とはこのツボが属する胆経(たんけい)上にあり、「gallbladder meridian」の頭文字を取ったものです。数字は単なる番号に過ぎず、ここだけ見てもその標記が何を表すのか分かりません。
しかし、「肩井」と書かれているならば、何となくツボの場所や効果も想像できますよね。(「肩」は場所である肩そのものを表し、「井」は井戸が水を汲み上げるところですから、ここでは水を気と捉え全身の気を汲み上げ全身に行き渡らせるところと考えます。)
それは、私たちが漢字の意味を知っているからであり、それが東洋の文化といえます。 それを無機質な記号による標記にしてしまうと、先人の残してくれた知恵が上手に活かされていないことになります。
一見、世界標準かのように思えることでも、文化を無視するべきではないといえます。